2012年3月26日月曜日

フランス海外県と海外準県

グアドループ島はフランスの海外県でサン・マルタン島はフランスの海外準県です。え、海外県と海外準県って何が違うの?と疑問をもつ方が多いと思います。海外県はDépartements d'outre-merと言って、フランス本土の飛び地のようなものなので、基本的にフランス本土と同じ法律の中にあります。一方、海外準県は…、(一般的には海外準県と呼ばれているものの)フランス語ではCollectivité d'outre-merと言って直訳はフランス海外自治体みたいな意味です。だからフランス本土とはまた異なる独自のルールをもっているのです。サン・マルタン島の場合でわかりやすい例を挙げると、サン・マルタン島で消費税(TVA)は課税されません。フランスの消費税率19.6%が一切かからない代わりにTGCAというサン・マルタン島オリジナルの税金が2%だけかかります。タバコの税率もとても低くタバコの値段はフランス本土の四、五分の一くらいです。(その割には喫煙率はフランス本土よりも低い気がする)その他諸々、消費者の立場で考えると有利な事が多いです。あとは、そうですね、他には…、USドルが使えたり、走っている車のメーカーもフランス本土やグアドループ島とだいぶ異なるので、参入メーカーや流通経路が違うのだと思います。自動車でも食材でもアメリカ企業のものが多い事が特徴です。